価値にとらわれても意味がない

他人と比べて自分は価値のある人間だと思いたいからこそ、世の中の様々なものに執着し、自分のものにすることで自分は価値のある人間なんだと思って喜んでいる。また、芸術や思想にとらわれるのも、根底には自分は他人と比べて価値のある人間になりたいという思いがあって、人生とは、少しでも価値のある我を手に入れることが自分の幸せだと思っている。しかし、菩薩は唯識が知らされているので、どんなにまわりの人と比べて価値のある人間に自分がなったとしても、その価値は自分の肉体の死によって消えてしまうものだと知らされているので、現実世界にとらわれ、価値のあるものを手に入れることに何の価値もないことが分かったので、執着することもないのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました