何も残らない人生

人生何が苦しいと言っても、自分の人生何もなかったと知らされること以上に苦しいことはないと思う。
それは整理をしてゆくと知らされる真実。私たち人生の中で色々な人と出会い、色々なものを買って自分のものにしたけど、環境が変わると、今までのものを捨てたつもりはなくても、捨てている。
それが捨てられることなく、溜まっている。だから、自分のまわりに色々なものがあるから、自分は色々なものに囲まれて生きているように思うけど、それらのものの多くは、もうすでに使わなくなったもの。
だから、捨ててゆくと、今自分にとって残っているものはほとんどないことが知らされる。
でも、そういうことは見たくない現実。だから、自分には何か残っていると思いたいから、ものを捨てることはできない。
そうやって、時間を過ごしてゆき、最後は死という無常がやってくる。
そこで自分の人生は何だったのかと知らされる。それは悲しい真実であり、現実から目を逸らしてきた報い。
自分の人生何もなかったと知らされた時から本当の人生が始まる。それは今自分にやってきたものを大事にしてゆく人生。欲しいものを追いかけるのではなく、自分にやってきたものを大事にして続けてゆく。
失いたくないから、環境が変わっても、変わらず大事にしてゆく。
何かを残してゆかなければ、何も残らない人生になってしまうのですね。

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