他人を非難すればするほど、自分を駄目にする

他人を非難するとその言葉は自分に跳ね返る。誰が責める訳でもないが、声なき声がじゃあ、お前はどうなんだと責めてくる。だから、他人を非難する人ほど、正しいことをしなければならないと思うようになる。そして、自分の作り出した正義に従って行動するようになる。ところが、この正義は他人を非難すればするほど、ハードルが高くなる。ちょっとの悪も見逃さずに厳しくあれは悪いと非難するほど、じゃあ、自分はどうなんだ、自分はできているのかが問題になり、やがて自分の作り出した正義に耐えられず、逃げるようになる。
こんな人の心では、お前は駄目だ、お前は生きる価値なしという声が鳴り響く。
だから、真面目に頑張ることができずに欲に逃げる。欲に逃げれば、逃げるほど、心の中でこんなに欲に逃げて決められたことも守れない奴は駄目な奴だと言われているような気がして、余計腐ってゆく。
この人は自分の作り出した正義を守らないと普通の人間ではないと思って、守れない自分は駄目な奴だと思っている。だからと言って、自分は駄目な奴だと思いたくないから、現実と向き合うことから逃げている。逃げても現実は変わる訳ではないのに、目を背けていれば、今だけでもぬるま湯に浸かって楽だから、楽な方へ楽な方へと逃げてしまう。
本当は自分が決めた正義に従えなくても駄目な人間ではないのに。
まわりを駄目だ、駄目だと見るから、自分も駄目な奴となってしまうことに気づかないのですね。

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