仏と人間との違い

仏教とは仏になる為の教え。だから、仏教を聞いてゆくのは、人間の境界から離れ、仏の境地へと到達する為。
じゃあ、仏と人間とは何が違うのだろうか?
簡単に言えば、人間とは人間の心を持っているから人間であり、仏様は仏の心を持っているから仏と言われる。
じゃあ、人間の心とは何か。それは一言で言ったら自己愛。自己愛とは、自分のことを愛して欲しい、大事にして欲しい、分かって欲しい、認めて欲しいという心。
だから、どんなに相手のことを考えて行動しても、相手が自分のことを見てくれないと寂しく思うし、こんな寂しい思いをするくらいなら、もう二度と相手の為にやってあげたくはないと思ってしまう。
それに対して仏様は、私たちが自分のことを見て欲しいと思うように、相手のことを見てあげたい、分かってあげたい、大事にしてあげたい、愛してあげたいと思う。自分に向けられた愛が相手に対して向けられるのが仏。
仏教とは、自己愛から離れ、他者を愛してあげる慈悲の心になることが目的。
それが人間から離れ、仏になるということなのです。

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