これから人と一緒に暮らすと考えると怖くなる

これから人と一緒に暮らすと考えると怖くなる
問 これから人と一緒に暮らすと考えると怖くなるのですが、なぜ怖いと感じるのでしょうか?
答 なぜ怖いと思うのかと言えば、人と一緒にいると感情がかき乱されるから。
つまり、人と一緒にいることで思い通りにならないことにぶつかって、怒りなどの悪い感情が吹き上がってくることが怖いのです。
それがなぜ怖いのかと言えば、自分のイメージ(我)が崩れるからです。
この方は自分に対して、そこそこ良いイメージを持っていて、それに我をつけて、これが自分なんだと思っています。
その我が悪い感情が吹き上がることで崩れてしまう。
だから、人と一緒に暮らすことが怖くなるのです。
でも、本当に自分自身はこういう良いイメージを持った人間であり、他人からもそのように見られていると思っているならば、他人と一緒に生活してイメージ通りの自分かどうか確かめたらいいことです。
しかし、それが怖いというのは、自分のイメージしている自分が本当の自分ではないことを薄々気付いているから。
そして、他人と一緒に生活していると、メッキがはげてまわりの人たちに本当の自分がバレてしまう。
それが嫌だから良い人間という仮面を被って、まるでそれが本当の自分かのように他人前で演じているのです。
しかし、そうやって良い人間を演じている限り、本当の自分は誰も知らない。
たとえ三十年生きたとしても、本当の自分を知っているものは誰もいない。自分さえも知らない。
それはとても寂しいことですよね。
それなら良い人間という仮面を取って素の自分で人と接したらいいのに、執着が強くてなかなかできない。
では、そんなに良いイメージに執着するのはなぜでしょうか?
それは怒ったり、取り乱したりして悪い感情を出すと、まわりの人が自分の存在を否定すると思うから。
だから、他人から否定されないように仮面をつけて良い人間を演じるのです。
そこで、悪い感情を出すと否定されるとどうして思うのかと言えば、それは自分自身が悪い感情を出した人を否定しているから。
その為に自分が悪い感情を出した人を否定しているように、自分も悪い感情を起こすと否定されるように感じるのです。
ここで自分が否定している悪い感情とは何かと言えば、他人前で怒ったり取り乱してしまうことではなく、自分の中にある醜い感情のことです。
こんな醜いものが自分にあると認めたくないから、その醜い感情が何かの縁で見えたとき、怒りを起こし、取り乱すことによって醜い感情を見ないようにしているのです。
人間には誰しも感情を持っています。その為に頭でこうしたらいいと分かっていても、感情が邪魔をして、どうしても思っている通りには動くことができない。
それなら、自分の感情と相談しながら、できないことを少しずつでもできるようにしたらいいではないかと思いますが、そんなことはできないと諦めている。
やってみて失敗して傷つくのが怖いのです。だから、始めから自分にはできないのだと現実と向き合うことから逃げている。
そんな嫌なことから逃げてばかりで、欲に耽っている自分に対して、なんて自分は醜い人間なんだと思っているのです。
だから、初めてのことや苦手なことにぶつかると、心の奥底に隠してきた「どうせ自分は何をやってもダメなんだ」という気持ちが吹き上がってきて、今まで積み上げてきた良い人間という我が崩れてしまう。
そこで、取り乱したり、怒りを起こして誰かのせいにすることによって現実を誤魔化そうとするのです。
つまり、自分はどうせ何をやってもダメな人間なんだと思っているから、現実と向き合うことなく、嫌なことから逃げてばかりしているのです。
では、こんな思いを自分はどうして持ってしまったのでしょうか?
それは幼少期に自分が思い通りにならないことにぶつかって、感情が崩れたときに、親が自分の心を優しく慰めてくれることなく、自分を放置したり、「泣くのはみっともないからやめなさい。」と責められてきたからです。
その為に我が崩れて感情を乱しても誰も助けてくれないと始めから諦めるようになってしまったのです。
このような人は我が崩れて欲しくないから、調子のいいときは一生懸命頑張って出来るところに立とうとしますが、一旦、自分の力ではどうにもならないことにぶつかると、努力して出来ないところから出来るように這い上がってゆこうとはせず、「どうせ自分は何をやってもダメなんだ。」と自分に言い訳をして欲に逃げてしまう。
そうやって、これ以上自分の心を傷つかないようにしているのです。
それでは、どうしたら「どうせ自分は何をやっても駄目なんだ。」と諦める習慣から離れることができるのでしょうか?
その為にはまず、物に価値を置いてを大事に使ってあげることが必要です。
大事に使うとは傷つかないように丁寧に扱うこと。服は脱いだら、畳む。
物を置くときは乱暴に投げ捨てるように置くのではなく、音が立たないように置く。
そして、傷が付いても、大事にして最後まで使ってあげる。また、長く使ってボロボロになり、大事に使えないと思ったものは思い切って買い換える。
例えば、歯ブラシは定期的に買い換える。
下着は他人が見ていないからいいだろうと思わずに、穴が開いたら捨てる。
こういうことに心がけてゆくことによって存在価値が上がり、自分に自信が付いてくる。そして、自分の価値を下げたくないから、嫌なことがあっても逃げなくなり、欲に耽ることも少なくなります。
このようにして自分を醜いと感じることもなくなり、人と一緒に生活することが怖くなくなるのです

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