最も自分を苦しめる心。それは邪魔者は消えろという心。これを仏教では殺生という。この心は自分にとって相手の存在が迷惑だと感じたならば、消えてしまえと思うし、相手にとって嫌なことを自分がやってしまった時は、相手の人から嫌われているのではないかと思って不安になる心。
この殺生が強い人ほど、他人に迷惑をかけないように気を遣う。
いつもまわりの人に気を配り、まわりの人にとって自分の存在が邪魔だと感じないように気をつける。
でも、自分が気をつけた分だけ、自分が迷惑だと感じた相手に対しては容赦がない。
また、このような人はいつも心が穏やかでいたいと思う。それは心が乱れると自分と会った人は不快な思いになると思うから。
だから、自分の感情が乱れている時は他人に会いたくないと思ってしまう。
それで他人を避けて一人になろうとするし、こんな嫌な心がある自分はいなくなった方がいいと思ってしまう。
でも、それは自分の中で思っているだけで、まわりの人が実際にそう思っている訳ではない。
その人は自分なんかいなくなった方がいいと思っているが、そう思うなんて、とても悲しいことだと思ってしまう。
自分がいなくなることで、誰かが悲しむことはあっても、それで幸せになれる人なんていない。
そんな人に分かってもらいたい。あなたには、自分のことを本当に必要としている人がいるということを。
コメント