心の中に鬼がいる

正義を振りかざす人ほど、自分の中に鬼がいる。鬼とは悪いものには罰を与えなければならないと思う心。その鬼が悪を見つけたならば、自分も他人も関係なく、責めて、その悪を正そうとする。その鬼があまりにも強いと、常に自分自身を自分で決めた常識に当てはめて行動するようになる。そこには自分の自由意志は一切認められない。それどころか、自分の中で常識に合わないことを思ったならば、容赦なく心の中の鬼が自分を責める。だから、責められたくないから、常に自分の正義に従って動くようになる。そして、身の回りで自分の常識に合わないことをしている人がいたら、怒りが吹き上がり、その人を責めて、自分の中の常識に当てはめようとする。ここで怒りを起こすのは、それだけ自分の心が鬼によって責められているから。だから、目の前に悪い人がいるから怒りを起こすのではない。自分をいつも責めているから、怒りを起こす。これが分かったならば、怒りを起こしたときに、こんな悪い人間がいるから、怒りを起こしたのだと思うのではなく、こんなに怒りを起こさずにはおれないほど、自分を責めてきたのだと思えるようになる。他人を責めている人は、責めている相手以上に自分を責めてしまっているのですね。

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