親になって初めて知る親心

‘’親になって初めて知る親心‘’という諺があるが、それは子供を持って親になると子供を大事にしなければならないので、今まで自分のことを大事にしてもらった親の気持ちが分かるということ。
だから、何かを大事にしたことのないものは、他人から、「こんなにもあなたのことを大事にしてきたんですよ。」と言われても、その相手の気持ちを分かってあげるどころか、責められたようにしか感じない。
大事にするとは、相手の気持ちを重く扱うこと。私たちは自分の思いを優先したい気持ちはあるが、その気持ちよりも、相手の思いを重く扱って、決して相手のことを軽く扱わないこと。それが大事にするということ。
例えば、子供が遊園地に行きたいと言ったならば、その時は忙しくて行けなかったにしても、心の中でいつも子供の言葉が引っかかって忘れることができない。
これが大事にするということ。
なぜ相手の思いを大事にするのかと言えば、自分にとって相手は大事な存在だから。
だから、自分の思いよりも、相手の思いを優先する。そして、相手の思いの為に自分の思いをどれだけ曲げてきたか。どれだけ折れてきたか。
それが相手を大事にするということ。
自分では納得できないことでも、相手がそうしたいならば、と思って、相手の思いを大事にする。それが如何に大変なことか。やってみた人しか分からない。
独身の時は自分のわがままを通してきた人でも、子供ができると、その子供の為に自分の思いを曲げて、子供の思いを通してゆく。それが親になるということ。
それは子供ができても、子育てを誰かに押し付けて、自分の思いを優先してきた人には分からない。
子育てとは、自分の思いは通らないもの。子供の気持ちを大事にして、子供の心が潰れないようにしてゆく。
それを実践していない人に、人の気持ちは分からない。どんなに心を訴えても分かってはもらえないのである。

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