自分の頭で想像している世界で生きる

私たちは自分の思い通りに物事が進むように思っている。思っているからこそ、自分の思い通りに物事が進まなかった時、邪魔した相手を見つけては、その人に対して怒りが起きる。
例えば、目の前の車が遅くて、信号が赤になった。そんな時、別にこの信号を今すぐ通らなければ、誰かに迷惑をかける訳ではないのに、自分の思い通りに進まなかっただけで腹が立って、前の車の人を心の中で責めている。
それだけ思い通りに物事が進んで当たり前だと思っている。
でも、すべてが思い通りに物事が進んだとしたらどうだろうか?
それはどれだけ気持ちいいだろうと思う反面、私たちは自分の頭で想像している世界の中で生きるようになって、現実の世界を見なくなってしまうのではないかと思います。
自分の頭で想像している世界を生きている限り、現実には生きていない。現実はどうなっているか、どんな感情を抱えているか知らないまま、何の意味もない人生を生きることになる。
この想像の世界をぶち壊し、現実の世界へ引き戻すものが思い通りにならないこと。
思い通りにならないことが起きた時に私たちは現実をちゃんと見る。
その最たるものが子育て。子供は自分の思い通りにはならない。
よく親は子供に対してキレているが、それは自分の想像している世界がぶち壊され現実を見ないといけなくなったから。
それは本当は幸せなことだが、想像の世界だけで生きている人にとってはとても面倒なこと。
でも、その面倒なことに付き合うことによって、現実の世界に生きるようになる。
そして、自分の本当の感情に気づく。思い通りにならない子供と向き合うことは大変なことですが、それは本当の人生、本当に感情に気づく貴重な経験でもあるのですね。

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