自分に自信がないという人

よく自分に自信がないという人がいる。
そういう人は自分をよく見せなければ、まわりの人は自分のことを見捨てるのではないかと思っている人。
でも、いつも自分をよく見せることができないから、気を抜いて楽になりたいときは一人になろうとする。
一人になれば、誰からも否定されない。でも、一人は寂しい。だから、寂しくなると人を求めて人の中に入ってゆく。
その時、ありのままの自分を見せてしまったら、まわりの人から否定されるのではないかと不安だから、格好つけて自分をよく見せようとする。
こうなると人の中にいるときは寂しくないが、息苦しくて一人になりたいし、一人になると誰にも気を遣わなくて楽だが、寂しくなる。
寂しいから欲に流れる。欲に流れている間は時間を忘れることができる。
あっという間に時間が過ぎてゆく。
でも、そうやって欲に流れた分だけ、心の中に寂しさが溜まってゆく。
これが穢れ。心が穢れると何もしたくなくなる。
どれだけ時間があってもいつまでも欲に流れて、まるで夢の中の世界にいる。
そうやって、欲に流れてしまうと、現実世界に戻ることが面倒臭くなる。
時間があるほど欲に流れて、現実をいつまでも先送りにし続ける。
その間に心はどんどんと穢れてゆく。
このようになるのは、すべて人の中にいて安心することができないから、人の中にいて、自分をさらけ出す勇気が必要。
ありのままの自分を見せたがらと言って、自分が捨てられる訳ではない。
捨てられると思っているのは、自分の思い込みの中のこと。
この真実に気づくのは簡単なようでいて難しい。それは自分をよく見せようとする無駄な努力から離れないといけないから。

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