自他を切り分けることができない人

親が機嫌が悪くなると、当たり前のように自分が悪いから親は怒ったのだと思ってしまう。

その時に親が“怒ってしまってごめんね。あなたが悪い訳ではないのだよ”と謝ってあげないと子供は、他人と自分が分けられないようになって、まわりの人が機嫌を悪くするのは、すべて自分が悪いからだと思うようになり、自分はまわりの人から嫌われる悪い人間なんだと思うようになる。

他人が機嫌が悪くなったからと言って、その原因が自分にある訳ではない。

でも、それは親が教えてくれなければ、一生分からない。

その為に心の中では自分はまわりの人を傷つける悪い人間なんだと思いながら、常にまわりの人の機嫌を伺いながら、他人の顔色を気にして生きてゆかなければならない。

自他を切り分けることができない人間は、人を恐れる。常に他人に嫌われないかビクビクしながら生きてゆかなければならない。自由になりたいと思いながら、いつも人に縛られ、人と一緒にいると気を使うから、一人になろうとする。幼少の時に受けた傷はその人を一生涯苦しませ続けるのですね。恐ろしいことです。

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