甘えさせると甘やかすの違い

よく甘えさせるのはいいけれど、甘やかすのはよくないということを聞く。

じゃあ、甘えさせるのと、甘やかすのはどう違うのであろうか。

例えば、子供がおもちゃを見て、買って買ってとねだった。この時、おもちゃを買ってあげることは、甘えさせることなのか、甘やかすことになるのか?

答えは、それだけではどちらとも言えない。

おもちゃを買ってあげることは、それだけでは、甘えさせることでも、甘やかすことでもない。大事なのは、その後。

甘えさせるというのは、そのおもちゃを使って一緒に遊んであげること。そうすることで子供の心は満たされる。

でも、親がそのおもちゃを与えておけばいいと思って、おもちゃを買ってあげると、子供はおもちゃで遊んでも、心が満たされることはない。だから、その寂しさを欲で誤魔化しているだけ。そのうち子供は自分の中に寂しさを抱えていることにも気づかず、ただ欲に流れることが楽しいことのように感じるようになる。これが甘やかす。

つまり、甘やかすとは、親自身が欲に流れていたいから、子供におもちゃやゲームを与えて、それを遊び相手になってもらうこと。

でも、おもちゃが楽しいのは、一緒になって遊んでくれる人がいるから。独りで遊んでいても、仏教的に言ったら、存在価値が感じられないから、自分を感じない。

だから、どれだけ欲を満たしても、心は満たされることなく、心の中に抱えた無自覚な寂しさを誤魔化す為に、どんどんと欲にはまるし、物が欲しくなる。

おもちゃは一緒に遊んでくれる人がいるから楽しい。その遊び相手に如何に親がなってあげるか。それが子供の心の成長につながるのです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました