無理なダイエット

よく女性はダイエットして痩せたいと言います。でも、世の中には痩せても痩せても、自分が痩せたことに満足することができずに、もっと痩せなければと思う人がいます。

この人にとって痩せたいと思う心が貪りの心であり、煩悩です。では、なぜ煩悩なのかと言えば、自分は何の為に痩せたいのか、自分でも分からなくなり、ただ太ることが不安だから、痩せなくちゃと思って、ダイエットしているからです。

仏教では、自分が本当は何がしたいのか分からなくなり、とにかく不安から動かずにはおれないものを煩悩と言います。

極度に痩せたい人にとって、自分が太ることが怖いのです。

では、なぜ怖いのか?

それは、太った人を見て、あの人は醜いと軽蔑しているからです。だから、太っている人を軽蔑している分だけ、自分がもし太ってしまったならば、自分もまわりの人から醜いと言われて嫌われるのではないかと不安なので、いつも太っていると言われないように痩せなくちゃと思うのです。

では、どうしてこの人は、太っている人に対して醜いと思うようになったのか?

これが煩悩ですが、別に始めは太っていることに対して醜いと思っていなかった。ただ自分のことを醜いと心の奥底で思っていただけだった。この時、自分はなぜ自分のことを醜いと思うのかということを正しく見て、その原因を解決したならば、無理なダイエットという苦しみは生まれることはなかったのに、その醜い原因を自分は太っているからだと思って、とにかく痩せなければと求めるようになった。ここから無理なダイエットという悲劇が生まれたのです。でも、どんなに痩せたとしても、自分は醜いのではないかと思う心は消えない。そこで、醜いと思われているのではないかという不安に駆られて、どんどん痩せようとしてしまう。ここから無理なダイエットということが生まれてしまうのです。

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