正直になることが幸せになる為に必要

人は自分の存在を見てもらいたいだけなのに、格好つけて、いい自分を見てもらおうとしてしまう。
でも、そうやっていい人間を演じても、そして、たとえそれを他人から認めてもらったとしても、それは本当の自分ではないから、心は満たされない。
心が満たされる為には、いい人間を演じるのではなく、素直な自分を見せること。
でも、多くの人は素直な自分を抑えている為に、醜く歪んでしまっている。だから、それを正直に見せたら、人は自分のことを嫌って離れてしまう。それで正直になろうとしても、正直になることができず、また、正直な自分を抑えていい人間を演じてしまう。
だから、正直になる為には、自分の心の奥底の汚い部分を見せても、受け止めてくれる。そんな人が必要。そんな人を仏教では善知識という。善知識とは自分の心の奥底の醜い部分を受け止めてくれる存在。
そんな存在がいなければ、私たちは醜い心を見せて正直になってゆくことはできない。そして、正直にならなければ、どんなに認めてもらっても心から満足することはできない。
正直になる。これは私たちにとって一大テーマであり、それを導く存在が善知識なのです。

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