情けは人の為ならず

よく失敗した人に対して、責任を取って止めろという声を聞くが、仏教的に言ったならば、力がないから、その立場を止めさせようとするのは、苦しみを生み出すから悪だと言われる。
力のないものを排除しようとする心は、自分が力を失った時に排除されるのではないかという不安を生み出す。
それは誰も自分を排除するものがいなかったとしても、声なき声が聞こえて、自分なんかいなくなった方がいいと聞こえる。
世の中は無常。
どんなに今は力があって、思い通りにできたとしても、やがて力を失って、追い出される時が来る。
その時が来たら、今まで自分が思い通りにしてきたから、追い出されてもいいとは、とても思えない。
他人を排除する心は自分を排除する心。
自分なんかいなくなってもいいと思われない為にも、力がないものに対して、排除しようと思うのではなく、優しい心で接してゆくことが大事。
情けは人の為ならずですね。

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