悪人も同じ人間

苦しんでいる人ほど、世界を善人と悪人に分けて、悪人を否定する。悪人を否定するから、自分の悪は認められず、間違っている所があっても正すことができない。だから、悪人を否定する人ほど、他人から見てこの人こんな悪い所があると見られる。
本人も他人から批判されているのではないかと思うから、自分の悪い所が嫌だと思って、自分のことが好きになれない。
そして、自分では善い人だと見られたいのに、まわりから悪人だと見られていることに苦しみ続け、こんな苦しい人生をなぜ生きなければならないのかと思いながら生きている。
世界を善人悪人に分けるとまわりの人が自分よりもできると、その人が善人に思えて、自分はこんなこともできない悪人だと思って苦しむし、悪人を見ると、あの人こんな悪い所があるから嫌いと思いっきり否定する。
結局、まわりの人は善人でも悪人でもその人は苦しむ。
悪人を否定しても、自分が苦しむだけで、何も良いことない。幸せな人は世界を善人悪人と分けない。素晴らしい人と普通の人と分ける。だから、できなくても、それは普通の人だから、こんな自分はダメなんだと否定することはない。たから、苦しむことはない。
そして、心から素晴らしい人を敬い、自分もこんな人間になりたいと求めるようになる。
たから、幸せな人はその人が素晴らしいと思うような人間に近づいてゆく。できない人は悪い人ではない。その人を否定するのではなく、この人も同じ人間なんだと見てあげる。それはその人に優しくするためではなく、自分が苦しまない為。自分が苦しみたくないから、悪人も同じ人間なんだと見てあげる。
そうすれば、自然と他人の良いところを自分を否定することなく認めることができるようになる。だから、自然の他人の良いところを真似をして、自分も徳を身につけてゆけるようになるのです。

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