怒るのと叱るのとの違い

怒ると叱るのとは違う。
相手に間違ったということを教える為に叱る時は謝る必要はありませんが、感情に任せて怒ってしまった時は、どんなに相手が悪くても、謝ることが必要。それは怒った時は、相手は自分の存在を否定されたように感じるので、あなたはここにいてもいいんだよ。そのままのあなたでここにいてもいあということを分かってもらう為に謝るのです。
怒りに任せて怒ってしまった時には、相手に間違っていたことを認めてもらい、相手の方から謝って欲しいもの。でも、仏教では、謝るのは、怒ってしまった方。どんなに相手が悪かったとしても、怒ってしまったのは自分だから、自分の方から謝る。
でも、そうしたら相手は自分は正しかったと思ってしまうのではないかと思うかも知れませんが、自分の方から謝ることで、相手が自分が正しいと思ったとしても、それでもいいと思います。だって、怒ってしまったのは自分だから。怒る時は、相手が悪いとしか思えません。でも、大事なことはどちらが正しいか、どちらが間違っているかではなくて、誰がこの関係を修復するかということです。怒った人は自分が関係を崩しながら、相手に関係を修復して欲しいと思っています。
つまり、自分で関係を修復する自信がないのです。だから、また、相手と人間関係が上手く行かなくなると不安になって、怒りを起こしてしまう。これではいつまで経っても怒りはなくなりません。自分から謝ることで、どんなに関係が崩れても、修復したらいいんだと思えるようになるので、関係が上手くいかない時でも、自分から近づいてゆけばいいんだと前向きに思えるようになる。だから、怒りも少なくなるのです。
また、怒ることと叱ることの違いは、叱ることは感情が吹き上がっている訳ではないから、叱った後は冷静になれますが、怒るのは、感情に任せているので、怒った後、冷静になることができず、引きずります。感情に任せて怒ってしまった時は、自分が怒ってしまったことを反省して、自分から謝ってゆくことが大切です。

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