念仏

念仏とは何か。念とは心で念い続けること。人間は心で念い続けているものに染まってゆく。心で仏を念じたならば、仏になれるし、鬼を念じたならば、心は鬼のように変わってゆく。念とは心の奥底で思い続けているもの。それが不安ならば、その人の意識は不安なものを引き寄せてゆく。そして、人生そのものを不安なものに変えてゆく。反対にその人の心でいつも幸せを念じ続けていたならば、その人の心はいつも幸せばかりを集め始め、その人の世界を幸せな世界へと変えてゆく。多くの人は心で鬼を念じている。鬼とは間違ったもの、悪いものに罰を与えようという思想。それに対して、仏を念じるとは智慧を体得することによって念じることができる。それは幸せになりたければ、まず自分のまわりの人を幸せにしてあげなければならないという真実を知ること。そして、自分の手によって幸せな世界を生み出したいという心。それによって仏になりたいという心が生まれる。そこから、どうしたらこの世界に幸せな世界を作ることができるかを常に考え、動き出すこと。それが念仏。そうやって幸せな世界を作ってゆくままが、自らの心も成長してゆく。これが仏になってゆくということであり、念仏することでもある。

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