平清盛(8)心の軸

こんにちは上田です。
いつも読んで頂きありがとうございます。
今回は、大河ドラマの平清盛について書きたいと思います。
少し前の話になりますが、清盛がまだ幼かった頃、父、忠盛に連れられて、船に乗ったことがあった。
そこで清盛は船の上に立とうとしたが、船が揺れて立つことができない。
それを見た忠盛は清盛に、「どうして船の上に立つことが出来ないか?」
と聞いた。
清盛は、「それはまだ自分は小さいから立つことが出来ないんだ」と答えたが、
「それなら、あの漁師の子はお前と同じくらいの歳なのにどうして船の上に立つことが出来るのか?」と忠盛に聞かれて答えることが出来なかった。
忠盛は清盛に優しく諭す。
「いいか、清盛。あの子が船の上に立つことが出来るのは、漁師の子だからだ。漁師は小さい時から船に乗せられ、何度も転んで痛い思いをして、体の軸が出来たから、あんなに小さくても船の上に立つことが出来る。
では、体の軸が出来たら、それで、もう転ぶことはないと思うか?
いや、そうではない。どんなに体の軸が出来ても、やがて大きな苦しみにぶつかったら、苦しみに耐えきれず転んでしまう。
それは、何のために生きるのか?という心の軸がないからだ。
自分はこの為に生きるというものを持て、そしたら、それを心の軸として生きてゆくのだ。」
この場面を通して、人間にとって、何のために生きるのかという心の軸を持つことが大切なんだと思いました。
生きてゆくことは、楽しいことばかりではない、むしろ、楽しいことよりも苦しいことが多く。
次々と逃げられない問題がやってくる。
そんな人生の荒波を何のために乗り越えてゆくのか。
そんな心の軸を持たなければ、空っぽの人生をただ生きてゆくだけになってしまうのだなと思いました。

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