布施をすると自分のことしか考えない自分が見えるからこそ

布施をすると、相手の幸せの為にやっているはずなのに、自分のことしか考えない身勝手な自分の心が見えてくる。
こんな心が見えると、こんな心が起きたくないのに、と自分の心からかき消そうとするが、布施に心がければ心がけるほど、自分のことしか考えない心が見えて、自分でも嫌になる。
このような心が見えるということは、如何に日頃から自分のことしか考えていないか。自分のことしか考えない心が、布施をした時によく見える。
じゃあ、どうしたらいいのかと言えば、私たちは他人の為と言いながら、自分のことしか考えてない自分だからこそ、布施をするのは、自分の自己愛を満たすため。
布施をするのは相手を幸せにしているのではなく、相手によって自分が幸せにしてもらっているのだという意識を持つことが大事。
これを自利の布施という。布施をするのは、利他の為ではなく、自利の為。つまり、布施をすることで相手を幸せにしているのではなく、自分が幸せにしてもらっているのだと意識すること。
これが自利の布施。
自分が幸せにしてもらっているからこそ、布施をする自分が相手に対してありがとうとお礼を言う。だって、布施をするのは、相手に喜んでもらう為じゃなくて、自分が認めてもらう為だから。
自分が布施をした時、相手が自分のことを認めてくれると嬉しい。嬉しいから、認めてくれた相手に対してありがとうとお礼を言うのです。
自分の好意を受け止めてくれるのは当たり前じゃない。受け止めてくれるからこそ、自分も嬉しい。それはまるで布施をしているのは、自分ではなく、相手の方だと思って受け止めてゆくことが自己愛を満たしてゆく布施なのです。

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