執着から離れるために布施がある

執着が強くなればなるほど、自分のことしか考えなくなり、まわりが見えなくなる。
じゃあ、どうしたら執着を減らすことができるのか?
仏教では、その為に布施が勧められる。
布施とは、あまねく施すこと。
施しとは、これは自分のものという執着を捨てて、相手に与えること。
だから、施しをしたら、自然と執着は減ってゆく。
でも、現実には施しをしても、その施しをしたものに私たちは、執着して、こんなにしてやったんだという気持ちから離れられない。
だから、布施とはあまねく施すことが大切になる。
あまねくとは、相手を差別することがないこと。差別しないとは、自分の我のついている人も我のついてない人も差別しないということ。
そうやって、やってみると、どうしても我のついている人には気持ち良く施しができても、我のついていない人には気持ち良く施しができない。そんな私たちの布施の実態が見えてくる。
この人によって差別する心こそ執着。
布施とはこの執着に気付く為にやってゆくこと。
執着とは見えないから正すことができない。だから、自分の執着に気付く為にも、布施に心がけてゆくことが大切なのです。

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