嘘つきは恐ろしい

嘘は恐ろしい。

嘘をつく人は他人を騙す為に嘘をつくと同時に自分を騙す為に嘘をつく。

だから、嘘つきは自分の本当の気持ちが分からなくなる。

その為、自分の心で思っていることをどんなに叶ったとしても、それは自分が本当に望んでいることではないので、心が満足しない。

だから、自分の心は渇いて、もっともっとと自分の要求を通すようになる。

しかも、自分の要求を通す時も、自分の正直な気持ちを言って否定されるのが怖いので、嘘をついて、思いを通す。

そうやって、思いを通しても、やっぱり心が満たされない。

お釈迦様葉これを嘘をついて手に入れても、形は手には入っても、何も手に入れることはできない、と教えられた。

嘘をついた世界は何もない。何をしても、何を手に入れても満足しない。

自分を感じられず、他人を傷つけては自分がここに生きているのだと感じるようになる。

嘘つきには何もない世界が果てしなく広がっているだけなのである。