善とは1

善を作して善を得、道を作して道を得ることを信ぜず

これは、善をしたら善の習慣が身につき、仏道を求めることによって、仏道を進んでゆくことができる。これを信じないという意味。これが愚痴。

つまり、善を実践してゆくのは、そういう善ができる人間になりたいから。これが善をする目的。それに対して愚痴とは何か。愚痴とは、善がやりたいのではなく、善をすることによって得られる善果が欲しいから。その為に善をする。これが善をする目的。だから、一生懸命やっても善果が得られないと、すぐに投げ出そうとする。また、目の前で楽していい思いをしている人がいると、羨ましくなって、自分は損していると思ってしまう。

例えば、自分は真面目に頑張っているのに、なかなか出世しない。そういう中、上司に媚びへつらって、いい顔しているだけで、出世している人がいると、なんで自分がこんな思いをしなければならないのかと腹が立つ。そして、いい思いをしている人に対して、あの人ずるいと思ってしまう。これが普通の人の感情だと思う。

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