否定されて苦しむのは否定したから。

なぜ他人から否定されると苦しいのか?

それは他人から否定されることによって、自分自身が他人から否定されるような人間だと思ってしまうから。

私たちはできる所に立って、今の自分のままでもいいと思っている。

しかし、他人から否定されると今のままの自分ではいけないかのように思ってしまう。

この思いはどこから来るのか?

それは他人が自分を否定しているように、自分も他人のことを否定しているから。

それが跳ね返って、自分が否定されているように感じる。

他人を否定しない人間などいない。だから、相手が自分を否定してくることを通して、自分の心の影が世界に映る。

例えば、他人から否定されて苦しんでいる人がいたとしたならば、今見えている世界は、自分の心の世界。

これは自分が他人を否定することによって生み出された世界。

自分の心の影を見ているに過ぎない。

他人は自分が思っているように私のことを否定している訳ではないかも知れない。

それでも、自分の唯識には自分の存在を否定しているものが見えている。

これが自分。

どんな理由であれ、他人を否定すれば、自分も否定される。

自分が否定されて苦しむのは、他人が悪いからではない。自分が他人を否定してしまったことが原因なのだ。

だから、他人から否定されて苦しんだとしても、これも自業自得と受け止める。

他人を否定することは、相手にこんな苦しみを味あわせることなんだと受け止める。

それでできる限り、他人を否定することは、止めてゆく。

それは他人の為ではない。自分の為なのだから。

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