人を憎む人

よくあの人のことを一生許すことはできない、と他人を恨む人がいる。

この恨みというのはどこから来るのか。

恨んでいる人は相手が悪いから相手に謝って欲しいと思っている。でも、実際相手が謝った所で相手を許して、元の関係に戻ることはできない。

その人の心にあるものは相手がこんなことをしなければ、自分はこんなにも傷つくことはなかったと思っている。

つまり、この人にある思想は、自分が悪いことさえしなければ、自分に悪い結果なんてやって来ないと思う思想。

でも、現実は、悪いことをしたからと言って、その人に悪い結果がやってくる訳ではないし、反対に悪い事をしないように真面目に頑張っているのに、悪い結果がやってくることもある。

仏教ではこの悪い結果とは無常。仏教とは、自分が悪い行いをしようが、いい行いをしようが、自分にとって都合の悪い無常がやってくる。

でも、人を恨む人は、そんなことを認めることはできない。悪いことさえしなければ、悪い結果なんてやってこないと思っている。

だから、悪い結果を受けたくないから、一生懸命善い種まきに励んでいる。

でも、そんな人に悪い結果がやってきたらどうなるか。

もう自分はこれ以上善い種まきをすることはできないと思っているその人は、あの人がこんなことさえしなければこんな目に遭うことなんて無かったと相手を恨むようになる。

つまり、恨みをなくす為には思想を変えなければならない。

悪いことさえしなければ、悪い結果なんてやって来ないという思想。この思想が自分を苦しめる元凶。現実は悪いことをしなくても、悪い結果がやってくる。でも、大事なことはその受けた結果をいつまでも執着して、あの時こんなことさえなかったらと思うのではなく、現実を受け入れて、今できる最善を尽くす。

これが大事。確かに善いことに励んでいても悪い結果がやってくることはある。でも、それに腐らず、自分の最善を尽くすことによって、必ず道は開け、幸せに近付いてゆくことができる。

人を恨む人は、前を向くことなく、起きてしまった過去にしがみつく人。そこから抜け出して、今できることを最善を尽くすことが大事な心がけなのです。

コメント

  1. 匿名 より:

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    偸盗罪についてお聞きしたいです。
    どのような罪なのか
    特徴
    結果どうなるのかなど
    よろしくお願いします。

  2. 幸せのこころ より:

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    偸盗罪とは盗みの罪のことです。盗みと言っても、他人のものを盗むことだけが偸盗罪ではありません。他人が幸せそうにしているのを見て、その人の幸せを妬ましく思い、その人の幸せを自分のものにしたいと思ったならば、その心も偸盗罪です。そもそも偸盗罪とは因果の道理が分からない所から生じる罪悪です。他人が幸せそうにしていたら、妬ましいと思うのではなく、自分も努力してその人と同じものを手に入れたらいいのですが、偸盗罪とは努力することなく、自分もその人と同じものを手に入れたら、その人と同じ幸せな身になると思う迷いから生まれる罪悪です。世の中というのは自分の中身を見るのではなく、肩書きや立場を見て、その人を判断します。例えば、無名の市民であっても、知事になったら、その瞬間からみんなから大事にされます。自分は何も変わらないのに、何か価値のあるものを手に入れてしまうと、他人は自分のことを特別な存在として見る。これがこの世の中。だから、みんな努力して自分を磨くことよりも、価値のあるものを手に入れて、それで自分を評価してもらいたいと思う。つまり、価値さえ手に入れたら、自分は何も変わらなくても、他人は自分を大事な存在として見てくれると思う心。これが偸盗罪を生み出す一番のポイントなのです。だから、価値があるとないとでは全然違うので、他人と争ってまで価値を手に入れようと思うし、他人を騙してでも自分のものにしようとする。そうやって盗みの心が生み出したされるのです。

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