どんな環境で育ったかで念が形成される

人間は自分の育ってきた環境によって自分に対するイメージが形成される。もちろん私たちには業があるから、生まれてからどう育てられただけで、自分というイメージが形成される訳ではないが、多くの場合、自分はどんな環境で育ってきたかによって、自分というイメージが形成される。
このイメージを仏教では、念という。
例えば、自分の存在を無視されて育った人は、自分は無視されるという存在だという念ができる。そして、その人は、いつも自分の存在を無視されていると感じるようになるし、まわりの人も無視するようになる。
つまり、この念によって、私たちの心の世界である唯識が生み出される。だから、自分が世界を通して感じていることは、それはそのまま自分のことを私はどう思っているかであり、他人のことをどう思っているかということでもある。
自分はどんな環境で育ったかというのは、自分の生き方を生み出し、自分の運命さえも生み出す大事なもの。
できれば、自分の心を大事にしてもらえる環境で育ちたいものですね。

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