どうしようもならない心

人を悪く見ると、人のできない所を見て非難したくなる。

あなたはこんなこともできていないじゃないかと心の中で非難している。それが恐ろしい。人を非難すれば、自分も非難されて苦しむ。

自分にできていない所があるだけで、そこを悪いと非難されているのではないかと思って、自分の影に自分が怯えてしまう。

なんで人を非難してしまうのか?

それは自分の唯識の中で、相手は自分のことを非難しているように感じているから。

だから、その人を目の前にすると黒い自分が見える。

私たちは自分が正しい所に立っている時は平気で他人を否定する。自分ができていることをいいことに、こんなこともできていない、あんなこともできていないと、相手を否定する。

しかし、それは自分ができている時は返ってこないが、自分の欠点を指摘するような人に出会うと、まだ相手は自分のことを否定していないのに、自分のことを否定してくるのではないかという目で見てしまう。

だから、あなたは私のことを否定してくるかもしれないが、あなただってこんなこともできていないではないかと、相手を攻撃して、如何に相手が他人のことなんて言えない人間だということを証明しようとする。それが心から吹き上がる。相手を非難する心。

心というのは恐ろしい。どんなに頭では思ってはねらないと思っても、次々と心の中から吹き上がってくる。こんな恐ろしい心を持っていると思うと、他人のことなんてとても言えないのに、他人のことを思ってしまう自分がいる。悲しいことですね。

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