ちょっとしたことでも、相手から否定されているように感じてしまう

私たちが見ている世界は同じものを見ても受け取り方は一人一人違う。
ちょっとした相手の言動を見ても、こんなことはするのは、私のことが嫌いだからとか、恐れているけらだとか、近づきたくないからとか、思って、そんな風に思われる自分にショックを受けて、人と会いたくないと思ってしまう人もいれば、同じことがあっても、何とも思わない人もいる。
人が苦しむのは、どんな環境に生きているかということよりも、自分の生きている世界をどう見ているか。その心の世界によって決まるように思います。
この心の世界が苦しみになる人は、自分の身の回りで起きるちょっとしたことも、自分のことが嫌いだから、相手はこんなことをしたのだと思ってしまう。そして、自分は他人から嫌われる存在だと思って、自分のことが嫌いになったり、否定したりして苦しむ。
その根底には、自分のことを嫌われる存在だという我がある。この我がある為に、身のまわりで起きることを自分の我に合わせて見てしまう。
本当はそうではないかも知れないのに、自分の中では、みんなから嫌われているように映る。
このように見えている人は、人生そのものがまさに地獄。ちょっとしたことでも、相手は私のことを否定しているから、こんなことが起きたんだと見えるし、また、同じことが起きるのではないかと思って苦しむ。
これは今自分のことを前向きに見ている人でも、無常によって自分の自信が崩れて、他人に迷惑をかけているように感じた時に起きる。
この世の中で無関係な人はいない真実なのである。

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