お金があることは幸せか?

みんなお金はないよりもあった方がいいと思いがちですが、お金があると、目の前の嫌なことをお金によって安易に解決しようとしてしまうように感じて、お金があることが幸せなのかなと感じることがあります。
確かにお金があったら、嫌な人と一緒に暮らすこともしなくていいですし、頭を下げてまで、一緒にいなくても、独りになった方が楽だなと思うこともあります。
でも、目の前で嫌なことがあった時、自分を変えることなく、お金の力で問題を解決してしまったならば、私たちはいつまでも自分は正しい所に立って、他人を見下す生き方を止めることはできません。
人間誰しも自分は正しいという思いを持っています。そして、高い所に立って、他人を見下し、こんなことを知ったならば、どれだけ相手が傷つくか知れないことを平気で思っています。
一言で言ったならば、冷たい人間が私たち。でも、冷たい人間でありながら、正しい所に立っているから、自分に問題があるとは思えず、相手の悪い所を見ては、この人はこんなにも悪いと相手を非難している。
そんな自分がお金を持っていたら、自分と合わない人を全部切り捨て、嫌なことは全部お金の力で解決しようとしてしまう。
それがお金がないと、嫌な相手とも、顔を突き合わせて、一緒に暮らしてゆくしかなくなる。こんな惨めな思いをするなら、出て行ってやると思っても、出て行く金がない。
たから、嫌な相手に頭を下げて仲良くしてゆかなければならない。こうなると悪いのは相手だと思っていても仕様がない。
相手にどんなに問題があったとしても、自分がその環境の中で、気持ち良く生きてゆく為にはどうしたらいいかを考えて生きてゆくしかなくなる。
それがいい。どんな環境でも、幸せに生きてゆく為には、自分がどれだけ折れてゆくか。
それは他人が悪いという考えを離れて、自分の考え方をとうしたら、変えてゆけるか考えること。
他人が悪くたって、苦しい現実が変わるわけではない。この現実と向き合い、少しでも、幸せになる為に、自分ができることはないか考えてゆく。
その為に自分がどれだけでも折れてゆく。自分が折れたら、どんな環境でも、苦しくなくなる。惨めだなと思うこともなくなる。
どんな環境でも、住めば都と思って居心地が良くなるし、どんな人とも親しくなれる。
これが本当の意味で無碍の一道という世界なんだと思います。

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