見捨てない

どんなに嫌な相手、都合の悪い相手であっても、その人を見捨てないのが弥陀の救い。

阿弥陀仏はどんな極悪人でも見捨てず救うと誓われているからこそ、その弥陀の救いを信じる私もどんなに嫌な相手であっても、その人を切らない。

世の中、嫌な人があったら、簡単に切って楽になろうとする風潮があるが、仏教ではどんなに嫌な相手であっても、自分からその人を切ることはしない。

それは他人を見捨てることによって、自分も相手にとって都合が悪くなったら見捨てられるという不安が生み出され、それによって苦しまなくてはならないから。

だから、自分の為に相手も見捨てない。でも、見捨てないことは自分の心を楽にするだけでない。相手の心も動かす。

たとえ相手が鉛のように他人の意見に耳を貸さない人であっても、その人を見捨てず、大事にしてあげる。

そうすることで、時間はかかるけど、相手の心が動く。他人は冷たく責めることにやって変わるものではなく、温かく支えることによって変わってゆくのですね。

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