思い通りにならないことを感謝して生きてゆきたい

人間不思議なもので、健康な時は、この健康が何時までも続くと思って、こんなことをしたら体に良くないと分かっていても、大丈夫、大丈夫と軽い気持ちで体に無理をかける。
そして、その報いで体調を壊すと、途端に体を大事に思っていたわる。
そして、体が健康になると、体が不調の時に思っていたことは吹っ飛んで、この健康が何時までも続くと思って、体に良くないことでも平気でやるようになる。
どうして不調の時に思っていた気持ちが続かないのであろうか。
私たちは自分を粗末にすることに慣れている。だから、自分の心や体に対して心をかけることがなく、どんな生き方をしても、傷つくことなんてないのだろうと思って生きている。
そんな私が自分のことについて考えるようになるご縁が体の不調。全身が痛い訳ではなくても、体のある部分が痛いだけで、そのことが気になって考えずにはおれない。
身体のことを考えずに生きていた人も、自分の体のことを考えて大事にせずにはおれなくなる。
痛いからこそ、いつも考える。いつも心にかけるようにする。そして、自分のことを大事にするようになる。
もしかしたら、体が病気になるのは、自分のことを見ていなかった人に対して、自分のことをもっと見てあげなさいよ、大事にしなさいよと天が教えてくれているのかも知れない。
人生思い通りに生きるよりも、思い通りにならない方が幸せかも知れない。
思い通りに人生を生きてきた人は、自分も他人も見ることはない。でも、思い通りにならない人は、思い通りにならない自分と付き合い、いつも心をかけてきた人。
自分に心をかけた分だけ、自分にも他人にも優しくなる。それは自分の不調な所に対し、思い通りにならなくても、温かい気持ちをかけ続けてきたから。
人生生きていたら思い通りにならないことは一杯ある。その時、とかく私たちは怒りをぶつけて、すぐに思い通りにしようとするが、思い通りにならない所を抱えて生きてきた人は、そんな思い通りにならない現実に対しても怒りを起こすことなく、温かい気持ちで付き合ってゆくことができる。
きっと人生思い通りになってきた人よりも思い通りにならない現実を抱えて生きてきた人の方が苦しみは少ないのではないかなと思います。
思い通りにならないことに感謝して生きてゆきたいですね。

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