嫌な顔をされたくない

なぜ人はまわりの人が嫌な顔をするのが嫌なんだろうか。そんな嫌な顔をするぐらいなら、やってもらわなくてもいい、自分でやると思ってしまう。

それは嫌な顔をされることで、相手は自分のことをいなければいいと思っているのではないかと感じるから。

これが殺生業。殺生とは、存在を殺すこと。そこにその人が存在してはいけないと思って、いなくなれば楽なのにと思う心。

これが殺生。自分が自分の思い通りにならない相手に対して、こんな人が目の前からいなくなればいいと思っているから、それが鏡のように映って、他人にとって自分が不都合な存在となったならば、自分はここにいてはいけないように思ってしまう。

私たちは自分の思い通りに物事が進んでくれたらと思う。その時、まわりの人は自分に迷惑をかけないならば、いてもいいが、迷惑をかけるならば、自分の思い通りに物事が進まないので、その人の存在を邪魔だと思ってしまう。邪魔というのは、目の前から消えろという心。これが殺生。

基本、私たちは自分の思い通りに物事が進むかどうかしか見ていない。だから、邪魔するものはみんな目の前からいなくなればいいと思ってしまう。これが殺生。他人を否定するから、自分も否定されるように感じて、嫌な顔をされたくないと思うようになるのである。

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