人間、一人になると心が穢れる。それは自分を感じないから。私たちは他人と一緒にいることによって自分を感じる。でも、一人になると誰も自分を見てくれないので、自分を感じることができない。そこで自分を感じる為、自分の心を傷つけ始める。自分の心を傷つけると自分を感じる。自分を傷つけるとは、自分を責めたり、他人を恨んだり、怒りをぶつけること。だから、人間一人でいると無性に腹が立って、誰かに怒りをぶつけたくなる。自分の人生思い通りにならないのは、この人のせいだと思うようになる。そして、怒りをぶつけて、その人が自分の苦しみを受け取ってくれたらいいが、受け取ってくれないと、この人がいるから自分にこんな感情が湧き上がるのだと思って、この人さえいなかったら、自分は穏やかな心でいられるのにと思ってしまう。そうやって、自分と縁のあるあらゆる人を切ってゆく。人間一人になると恐ろしい。自ら人を切り孤独になってゆく。そこから地獄への道が開かれるということも知らずに。
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