小さい時に十分に見てもらえなかった人ほど、煩悩が強くなる。それは何か価値のあるものを手に入れたならば、自分は認められると思うようになるからだ。だから、価値を求めて他人と争ってまで求めるようになる。その時、自分が思うように価値を手に入れたならばいいが、手に入れることができないと、手に入れている相手の存在を快くは思うことができず、否定するようになる。
人間ってなんて愚かなんだろうと思うが、どんなに手に入れたものを否定して、その人から価値を奪ったとしても、自分が価値を手に入れることができる訳ではないのに、まるで相手を否定すれば、自分の望んでいるものが手に入るかのように求めている。みんな価値を求めて、それが手に入らず苦しんでいる。でも、真実から言えば、手に入らないことが苦しみではなく、求めること自体苦しみを生み出す。
価値を手に入れるから他人から認められるのではなく、価値があるかないかに関わらず、自分の存在を見てもらうこと。それが大事なのですね。
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