他人の感情を受け止めてあげられる人間になる

人の話を聞くことは、相手の心を救うことになる。聞く時は相手の心を傷つけないように、相手の気持ちを大事にして聞いてゆく。

そうすることで、相手は自分の気持ちを分かってもらえたように感じて、溜めていた自分の感情を吐き出してくる。

それは泣くということかも知れないし、怒るということかも知れない。

でも、そうやって、自分の感情を吐き出すとすっきりする。

考えてみれば、子供の時は誰でも自分の中に感情が溜まったら吐き出していた。ところが、泣いても親から無視されたり、怒られたりして、育った子供はいつしか自分の中に感情が溜まっても我慢するようになる。そして、溜まった感情が心をモヤモヤさせ、重くしてゆく。そうやって、何をやっても喜べない心にしてゆく。その人は、自分の感情を受け止めてくれる人と出会うまで、苦しみから抜け出すことはできない。いつも心が暗く、重い中生きてゆかなければならない。でも、人生の中で自分の心を受け止めてくれる人と出会うことはなかなかないこと。多くの場合、自分のことを良く見せたいと思って取り繕ってばかりで、そんな相手に自分の感情を吐き出したら、自分のことが嫌になって離れてしまうと思っている。それでも、自分の感情を受け止めて欲しいから、この人は、と思った相手に吐き出してしまう。そうすると、多くの場合、今までニコニコして相手も嫌な顔をする。それを見て、ああ、自分の感情を受け止めてくれる人なんていなかったのだなと思って、深く傷つき、もう自分の感情を吐き出すことなんて止めようと思うようになる。

みんな自分の感情を受け止めてくれる人を求めている。そして、自分が受け止めてあげられる人間になることが、一人でもこの世で苦しんでいる人を救われることになるのだと思いました。

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