諸善万行ことごとく

諸善万行ことごとく 至心発願せるゆへに 往生浄土の方便の 善とならぬはなかりけり
仏教には何が教えられているのかと言えば、善の勧めが教えられている。ただ善をしなさいと言っても、それが往生浄土の方便となる善もあれば、往生浄土の方便とはならないもある。では、その違いは何で生まれるのかと言えば、至心発願しているかどうか。
至心発願とは、至心とは、阿弥陀仏の御心。阿弥陀仏の御心を心から敬い、阿弥陀仏の御心を念じ、私の心を阿弥陀仏の御心と同じようになるんだと思って、阿弥陀仏の御心のように振る舞うことが、至心発願した善であり、どんなに善に励んだとしても、こんなに頑張れば、認められると思ってやっていたら、それは往生浄土の方便の善にはならない。阿弥陀仏の救いは、如何に阿弥陀仏のことを念じ、阿弥陀仏の御心に少しでも近づいてゆきたいと思うことが大事。毎日、どれだけ阿弥陀仏のことを念じていますか?阿弥陀仏ならこの場面、どうするか。この人にはどんな風に接するかを考えていますか?阿弥陀仏を常に念じてゆくことが、念仏の教えであり、浄土真宗の教えなのです。

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